東北地方を襲った東日本大震災から10年が経ちました。当時テレビで見た津波は、現実とは思えない映像でした。津波の影響で福島第一原子力発電所ではメルトダウンにより水素爆発が起こり、周辺一帯は放射能で汚染されました。連日報道される被害の様子を、祈る思いで見ていました。
10年の節目ということもあり、特集番組をよく目にします。放射能汚染で帰還困難区域の住人の方は、地震が起こった時のままの荒れ果てた自宅の前で、「10年が経っても何も変わっていない」とおっしゃっていました。私達の記憶は薄れていますが、被災された方々にとって震災は、まだ現実そのものなんだと思い知りました。
今住んでいる所は、津波被害は起こらないだろう、マンションだから倒壊はしないだろうと心のどこかで安心している自分がいます。でも、地震はどこででも起こり、その時自分がどこにいるかもわかりません。決して他人事ではありません。まず、自分の身は自分で守らなければなりません。私たち青少年指導員は、地域の中で活動しています。青少年すいた152号で、コロナ禍で「今できること…」を特集しましたが、災害時においても、私たちに何ができるのかを考えていけるといいなと思いました。10年の節目を、災害への備えをもう一度見直すきっかけにしたいです。
広報宣伝部 K.K